HITOTOITOのメンバーとして加わっていただいた、株式会社サンシャインの若林憲治さん。
ご出身は神戸、前職は理容師として活躍されていました。
奥様の出身地であるこの土地に拠点を移され、ワーキングウェアの縫製・カジュアルウェアなどの裁断を主に取り扱う「サンシャイン」の取締役を務められています。
神戸の住宅地で暮らしていた当時を振り返りながら、この繊維産地はまち全体で一つの工場を形成していて、
ひと繋がりも深いまちですと、産地の印象を教えてくださいました。
スクールをきっかけに、ものづくりの楽しさ、面白さ、
この業界の魅力をお伝えしたい。
次世代につなげていきたいと、優しい笑顔でメッセージをいただきました。
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繊維産地継承プロジェクト委員会・HITOTOITOは、地域の繊維関連企業が想いを一つに集まり、発足したプロジェクトです。
産地の皆さまをご紹介したページも、ぜひ、ご覧ください。
https://hito-to-ito.com/people/
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株式会社サンシャインの現場をお訪ねしました。
ここでは、製品に必要なパーツをできるだけ無駄が出ないように生地から切り出す裁断の現場を見学させていただきました。
1本のジーンズを作り出すのに必要なパーツは約20個ほどと言われており、客先から共有を受けたパターン(型紙)を指示に従ってチェック・修正を行い、正確に裁断する必要があります。

近年では、CAD(キャド)と呼ばれるツールを使って設定された配置に沿って、CAM(キャム)という自動裁断機を用いて一気に切り出していくのが一般的のようです。
一度に複数枚の生地を裁断することができるようで、あっという間に設定した範囲の裁断が終わっていきます。

最後に、実際に裁断する様子を見せていただきました。
機械がなかった時代は一パーツずつ人の手で裁断をしていたと思うと、気が遠くなるような作業だなと思いつつ、一つ一つの細かい裁断が後の縫製工場の方々の負担軽減や縫いやすさに繋がっていることを学びました。
1本の製品が仕上がるまでに本当にたくさんの方が関わっている事が分かりますね。
