こんにちは、HITOTOITOです。
2019年から本格的にスタートしたデニムスクールは、2021年2月で第7期を迎えます。
これもひとえに、地域の方々の理解や、委員会メンバーの想いがあってこそだと実感しています。
ありがとうございました。

さて、2020年は新型コロナウイルスをはじめとして、いろんなことがありましたね。
縫製をはじめとして、繊維関連企業に対しても多大な影響が及んだ年です。
委員会メンバーはその大半が経営を担うリーダーということもあり
HITOTOITOの都度の会議などでも情報交換がなされました。

中でも委員会の中では、唯一の女性経営者。柔らかい雰囲気です。
同時に、ビジネスの荒波に立ち向かう姿はただただ、かっこいい。
今回は、そんな「大江被服株式会社」の大江淳子さんに伺った話を掲載します。

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『大江被服株式会社』は1967年に創業。当初は主に量販店向けのカジュアルパンツのOEM生産を行っていました。

1980年代後半には安価な海外製品におされて転換を余儀なくされましたが、営業活動を強化しながら、現在は”大江被服だから縫える”高品質なアイテムを手掛けています。

世界的なラグジュアリーブランドから氏名をいただく国内屈指の縫製工場だと自負しています。

実際にここで縫われている商品タグを見ると、「こんな有名ブランドが?」と驚かれる方もたくさんいます。

従業員の多能工化と機動的な人員配置により、裁断・縫製・検品・仕上げ・出荷までを一貫して担うのが当社の特長。

検品や出荷にまで力を入れているのは、「ここで作るすべての商品に責任を持ちたい」という想いがあるから。

たとえミスがあっても自社で検品し、即座にリカバリーできます。

社内には、裁断専門の職人、特殊な縫製技術を習得したスタッフが多数在籍。

一流ブランドからの細かく複雑なオーダーに応えられる、一流の技術力を備えているのが誇りです。

技術力を支えているのはやはり、’’人’’。裁断もミシンも検品も、すべてその人の腕次第。

そこにものづくりの真髄があると思います。

そして、メンバーのみなさんもおっしゃっていることですが、一人勝ちすることに意義はありません。

多種多様な繊維関連企業が集積した地域だからこそ価値があり、世界からも注目を集められると思います。

産地=チームとしてがんばっているので、HITOTOITOプロジェクトを通して縫製技術の奥深さにぜひ触れていただきたいです。

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次回もお楽しみに。

photo:河西春奈
writer:クラモトマオ ※・・・で区切られたインタビュー箇所