こんにちは、繊維産地継承プロジェクトHITOTOITO広報の岩渕です。
普段は尾道の商店街にある、尾道デニムショップの店頭でスタッフをしています。

本日12日の尾道ではかなり気温が低く、本降りの雨。新型コロナウイルスの影響で、日曜日というのに全く人影が見えない商店街です…
こんな時は安心できる場所で、好きなことをして過ごすのが一番ですので、みなさまもどうぞご自愛なさってくださいね。

さて、今回は「デニムマップ」がショップに設置されたので、そのお知らせです。
「ショップに届いたので、手に取ってみてくださいね!」と言いたいところですが、
手に取りたくても外に出れんだろう、という状況を鑑み内容についてブログを書くことにしました。

このデニムマップは、備中・備後エリアに集まるデニムパンツ製造にかかわる企業・工場を一覧にしたものと、同エリアの繊維産業についての背景が説明されているものです。備中は岡山県西部の井原市・笠岡市、備後は福山市・府中市・世羅町・神石高原町・尾道市を含むエリアの名称で、ここにはたくさんの繊維関連会社が集まっています。

余談ですが、お店で岡山県と広島県のデニムの違いはなんですか、とご質問を受けることがとても多いです。
答えとしては、デニム製造は分業で行われているので、一概には応えられません。
(答えられんのかい!というツッコミが聞こえます。。。)

恐れずに言い訳をしますと、生地は◎◎会社、縫製は◎◎工場、加工は◎◎工場…という風に、工程ごとに製品を移動させることが多く、100%広島の工場だけを使って、とか、岡山の工場だけ、などのメーカーやブランド側の指定等がない限り、岡山も広島も、お互い持ちつ持たれつでデニムパンツができています。そんなこの地域のことをとてもわかりやすく説明してくれているのが、このデニムマップです。

このエリアは、特殊といわれています。本マップに書かれている言葉を借りると、このような具合。

「この地域の特長は、紡績、染色、織布、加工、縫製、洗いといったデニム・デニムを使った製品生産に関わるすべての工程が揃っていること。また、工程は分業により専門化しているため、高い技術を有しています。」

つまり、こういうの作りたいんだけどどうかなー?という相談をした時に、全部このエリアをめぐればできてしまうということ。
メーカーやブランドは、自分たちの欲しい製品を、より思い描いたカタチにしてくれるのはどこの企業か、工場かと選べるということです。

地元の人は、実はあんまりご存じない。だけど知ると、ふくやまという町を見渡すとまた違った景色に見えるかも。

状況が落ち着いたら。
カリキュラムを受けてみるもよし、
デニムマップを見てみるでもよし、
いやいや、いまからでも脳内でイメージを膨らませて!
デニムパンツができるまでの旅に加わりましょう!


関連リンク

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